日本の病院を受診するといくらかかるの?

日本を訪れる外国の方々にとって、健康に関する不測の事態に備えることは旅行計画の一部として重要です。しかし、異国の医療制度や医療費についての知識を事前に知っておくのはなかなか難しく、緊急時に不安を感じることもあります。

この記事では、日本の病院での受診にかかる一般的な費用について解説します。日本では公的な医療保険制度が整っており、一定の医療費補助を受けることができますが、その範囲や条件は様々です。

訪日外国人の方が日本の病院で受診する際に知っておくべきポイントをご紹介します。安心して旅行を楽しむために、日本の医療制度について理解を深めましょう。

保険診療と自費診療

日本の医療制度では、保険診療と自費診療の2つのタイプが一般的にあります。

保険診療は、公的な医療保険が適用される診療のことです。日本に住んでいる人々のほとんどが公的な医療保険に加入しており、一定の条件下で診療費の一部が補助されます。保険診療では、病院においては診察料や検査料、薬局においては処方された薬が保険適用となります。

一方、自費診療は保険適用外の診療であり、患者が全額負担する形態です。自費診療では、保険の適用外の検査や処置、特定の治療法、また先進医療のような、より高度な医療サービスが含まれることがあります。そのため、費用は保険診療よりも高額になる場合があります。

日本の公的な医療保険制度は、原則として日本に住民登録がある方々を対象としています。そのため、基本的に訪日外国人の方々は日本の公的保険に加入することができませんので、訪日外国人が日本の病院で受ける医療は基本的に自費診療となります。

自費診療では、病院を受診した際の全額を自己負担する必要があります。病院では診察料や検査料、処方箋発行料など、また薬局における管理料や医薬品の費用がかかります。

保険診療の初診費用

日本の病院で保険診療を受ける際の初診費用は、一般的に以下のような構成になります。

まず、初診料がかかります。はじめて病院の外来に訪れた際に請求される初診料の診療報酬点数は288点と決まっています。金額に換算すると、1点=10円を掛けるので、288点×10円=2,880円になります。つまり、医療保険で3割負担に該当する方は、2,880円の3割である「864円(10円未満は四捨五入)」を支払うことになります。

次に、検査料があります。例えば、胸部レントゲン検査が約2,000円程度、心電図検査が約1,300円程度、血液検査が約8,000円~10,000円程度かかります。またMRIの検査を行うと、20,000~50,000円かかることもあります。これらの検査も一般的には保険適用となりますが、一部の高度な検査や特殊な検査は自費診療となることがあります。

検査によって大きく初診時の費用に変動がありますが、一般的に初診時にかかる費用としては5,000円~15,000円程度に収まることが多いのではないでしょうか。日本の公的保険を持っている場合、この1~3割の負担となります。

自費診療における初診料

自由診療の場合、厚生労働省の定めた診療報酬に則る必要はなく、医療機関が独自に診察費を定めることになります。したがって、公的保険を持たない人が病院に受診した際の金額はその病院次第ということになります。

ただ、自費診療を日常的に行っている病院以外では自費診療の金額を定めておらず、保険診療の金額をそのまま当てはめるところも少なくないそうです。その場合、前述の金額がそのまま請求されることになります。

また旅行者保険などに加入している場合、英語の診断書を必要とすることも少なくないでしょう。その場合、診断書の発行料が別に請求されることがほとんどです。

薬局における費用

薬局においては、調剤基本料、薬学管理料、薬剤調整料、服薬管理料などがかかります。調剤管理料は薬局によって異なり、管理料などに関しては処方された薬の種類や数によって変動するため、一概にこの金額とは示せません。

ですが、一般に初診で処方される薬では長期に出ることは少なく、種類も多くないと考えると、薬の価格以外の部分では1,000円~1,800円程度となることが多いのではないでしょうか。これに、実際にお渡しする薬の価格がプラスされるます。

病院が保険診療だった場合、薬局も保険調剤となりますのでそのトータルの金額の1~3割負担となります。病院が自費診療だった場合、薬局も自費調剤となりますので、全額を請求させていただきます。

以上、日本の医療を受けた際にかかる費用を、簡単に説明させていただきました。実際にかかる費用は、その時に行った検査などによって変動があること、またお薬の処方内容によっても費用が変更になることを理解した上で、文章を読んでいただけたらと思います。

皆様が安心して日本の医療機関に受診していただければと思います。